1976~1977
排気ガス対策で弱りきった軽自動車に道路運動法改正の
救いの手が差し伸べられた。
軽自動車の規格が拡張され排気量は550cc
全長3200mm、全幅1400mmへ変更になった。
これに合わせてジムニーも550cc3気筒2ストロークエンジンを
採用し26psへパワーアップされた。
LJ20の1.2型と比べると数値上は少なくなったように
見えるが低回転域で発生するようになったため
大幅なパワーアップを感じる。
また3気筒化により排気干渉を利用できるように
なりクリア可能となったためERVは採用されていない。
見分けるポイント
車体の変更は見送られたためLJ20の最終型と共通となっている
現在のジムニーと同じようにスペアタイヤが背面にある
(スイング式のスペアタイヤブラケットを装着)
水冷3気筒 539cc
最大出力 26ps/4500rpm
最大トルク 5.3kg-m/3000rpm
公称最高速度 90km/h
店頭価格?円
1977~1978
ジムニーエイト(SJ20)との部品共通化および1976年施行の
道路運送車輌法に合わせてマイナーチェンジ。
SJ10の1型では排気量こそ550ccになり新車輌法に
合わせたが車体の寸法はそのままであった。
2型ではトレッドが100mm拡幅され、それに合わせて
前部フェンダーは大型化、後部にはオーバーフェンダーが
溶接で装着された。
リアショックはJA11までと共通のステムタイプに変更された。
見分けるポイント
ボンネットのバルジ(張出し)とスリット
LJ20と共通のフロントグリル
(フロントグリル内にネットを装着)
オーバーフェンダー
水冷3気筒 539cc
最大出力 26ps/4500rpm
最大トルク 5.3kg-m/3000rpm
公称最高速度 90km/h
店頭価格?円
1978~1979
ボンネットは導風の為にスリットが設けられヘッドライトが外に
ジムニーエイト(SJ20)との部品共通化により3型が登場した。
押し出された。
室内も改良が施されダッシュパネルにあったワイパーの
スイッチは現在と同じようにハンドルコラムに装着され
アウトサイドミラーは角型樹脂製の見やすいものに
変更となった。
ライトの位置が2型以前のものと比べ下がっているため
通称「垂れ目」と呼ばれる。
見分けるポイント
ボンネットのバルジ(張出し)とスリット
ウインドウウオッシャーのノズルがウインドウ下部にある
樹脂製の黒い角型ミラー
水冷3気筒 539cc
最大出力 26ps/4500rpm
最大トルク 5.3kg-m/3000rpm
公称最高速度 90km/h
店頭価格?円
SJ10 4型
1979~1981
若干の変更を加えたマイナーチェンジモデル。
幌骨が改良され脱着が少しだけ容易にされたほか室内インパネの
一部に樹脂製パーツを採用した。
今までゴム製の手動であったウインドウォッシャーが電動化され
使い勝手が良くなった。今までのものはゴム製のスポイト構造の
ものを押し,その圧力でウォッシャー液を出すもので走行中に
使用するのには不便であった。
外見の変更はバンパーとスペアタイヤブラケットが
黒色に塗られたくらいである。
水冷3気筒 539cc
最大出力 26ps/4500rpm
最大トルク 5.3kg-m/3000rpm
公称最高速度 90km/h
店頭価格?円