LJ20
LJ20 1型
1972~1973
高回転を維持すると焼きつく、排ガスの白煙がひどい、
ヒーターが効かない、うるさいなどの問題をエンジンの
水冷化によりクリアすることができた。
LJ10と同じ360ccでありながら高出力を低い回転域で
発生させ、パワー的にも快適になった。
1972年の冬には寒冷地ユーザー待望のフルメタルバンが
登場。ヒーターのロスも少なく積雪にも強いが
あまり見かけることはないモデルである。
<画像は奥村氏所有のものでグリルはLJ10のものと交換されている>
水冷2気筒 359cc
最大出力 28ps/5500rpm
最大トルク 3.8kg-m/5000rpm
最高速度 75km/h
LJ20 2型
1973~1975
水冷化によってより扱いやすく便利になったLJ20は
この年、法改正によりウインカーと車幅灯が
分離したグリルを持つようになった。
また1974年からは360ccであっても現在の
大きさの黄色いナンバーを装着するようになった。
そして今までは3人までしか乗れなかったジムニーに
4人乗車可能なモデル「LJ20F」が登場した。
しかし4人乗車モデルでは後ろの二席は向かい合うように
座るもので狭い車幅と横向きでの乗車は
快適とは言えなかったであろう。
水冷2気筒 359cc
最大出力 28ps/5500rpm
最大トルク 3.8kg-m/5000rpm
最高速度 75km/h
LJ20 3型
1975~1976
生産された期間が非常に短かったため、希少な車。
1975年に実施された排気ガス規制(通称マスキー法
と呼ばれるもので1975年製造車より排ガス中の
CO.HC.NOxを従来の10分の1に削減するよう求められた)
に合わせるため、
ERV(エキゾーストロータリーバルブ)という排気の
タイミングを制御するバルブがつけられた。
しかしこの機能によって排気ガスはクリアしたものの
パワーは大幅にダウンすることになった。
見分け方
幌後部巻上げ部の留め具がゴムのバンド式になった。
ブレーキ液量不足警告ランプがつけられている。
フロントグリルのウインカー取りつけビスが3本。
水冷2気筒 359cc
最大出力 26ps/rpm
最大トルク 3.8kg-m/rpm
最高速度 75km/h