ジムニーLJ10

LJ10


ジムニーLJ10 1型

LJ10_2.JPG1970~1971

ホープスターON360を手本に韋駄天キャリーという愛称で
親しまれていたキャリートラックなどのエンジンやデファレンシャルを
流用して製作されたジムニーシリーズの始まり。
当時、四輪駆動車といえば三菱ジープやトヨタランドクルーザー
日産パトロールなどがあったが、それらはすべて1ナンバー車

だった。

  スズキ株式会社所有のLJ10 1型

  LJ10 1型だけに見られる巻上げ式のドア
  強制空冷用のダクトで覆われたエンジン


空冷2気筒 359cc
最大出力 25ps/6000rpm
最大トルク 3.4kg-m/5000rpm
最高速度 75km/h
工場渡し価格478000円
店頭価格482000円


LJ10 2型

LJ10_2.JPG1971~1972
ホープスターを参考にして作ったスズキの初代ジムニー。
1型の巻上げ式ドアは乗降性があまりにも悪かったため
2型では通常のヒンジを持った幌ドアに変更された。
また空冷ゆえにヒーターがなかったので燃焼式のストーブ
(車内で使用する灯油ストーブでエンジン用の他にストーブ用の
燃料タンクを装備)をオプションで用意していた。

ボンネット内はエンジンを効果的に冷却するために
導風用のダクトがエンジン本体を覆っておりエンジン本体を

伺うことが出来ない。
1型では三菱ジープが採用したようなリバースのポジションが
2速の左にあったが、このモデルより現在と同じパターンに変更になった。

製造されてからずいぶんと経ってしまっているため
なかなかお目にかかれない車だが、林業や農業で
使われていたものが多いようで、納屋のなかに
眠っていたり庭先に放置されていることもある。
見分けるポイント
LJ10の1型とはドアの形状が違う。
2型にはドアヒンジ取り付けようの金具が付いている。
ジムニーシリーズ唯一の横スリットグリルを
採用しているため、LJ20との見分けも容易である。


空冷2気筒 359cc
最大出力 25ps/6000rpm
最大トルク 3.7kg-m/5000rpm
最高速度 75km/h
工場渡し価格478000円
店頭価格482000円

<画像は2型でコレクター田中氏が所有している2台中の1台。>